子々孫々へ受け継がれるにふさわしい名工の逸品

最高級象牙印鑑

象牙の印鑑とひとくくりに呼びましても、その品質には非常に大きな差があります。
一点物の芸術作品から、通常では印材として使われない低品質のものまで、印材として流通しています。
そのような中で今回ご紹介させていただくのは、現在では作られておらず、仕入さえすることのできない、一点ものの印材でございます。大正八年の創業以来代々にわたり当店が仕入れ続け、残し続けてきた最高級の印材です。

印材に合わせ手作りされたケース

これらの高級印鑑にはその印材に一本々合わせて「印鑑ケース」が作られています。ケースもすべて職人の手作りで、現代にはない非常に凝った作り込みがされています。経年による色の変化などもありますがオリジナルを大切に保存しております。
印鑑は「字入れ」や「彫りの良し悪し」はもちろん大切ですが「印材」として素晴らしいものは数に限りが あります。現在では最早作られることのない逸品をどうぞご高覧下さい。

絶たれてしまった伝統の技術

象嵌（ぞうがん）の印鑑とは

象嵌は、工芸技法のひとつで、 象は「かたどる」、嵌は「はめる」と言う意味があります。 象嵌とは、一つの素材に異質の素材を嵌め込むと言う意味です。象嵌は、シリアのダマスカスで生まれ、シルクロード経由で飛鳥時代に日本に伝わったとされています。印鑑への象嵌は印材本体に施されますが、印鑑ケースにも施されたものもあります。
また象嵌とともに印材に直に彫りこまれた絵模様は非常に緻密に施されており、まさに芸術作品として見飽きることがありません。
象嵌印材は明治、大正、昭和の時代に、選び抜かれた最高級の象牙だけを使って作られましたが、残念なことに現在では印材職人による象嵌の伝統は残されていません。

国から象牙の取り扱いを認められた事業者

象牙の取り扱いは「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」により制限されております。
当店では国から象牙の取り扱いの許可をいただき、厳密な管理の上、お取引しておりますのでご安心ください。